目の充血・目が赤い原因
寝不足の時など、目が充血したという経験は、誰もがお持ちかと思います。原因が寝不足にあれば、時間が経過するかしっかりと休むかをすれば、充血は問題なく解消します。
ただし、結膜炎をはじめとする病気を原因として目が充血するということもあります。特に、充血以外の目の痒みや痛み、まぶたの腫れといった他の症状がある場合は注意が必要です。中には、ぶどう膜炎のような深刻な病気を原因とすることもあるため、気になった時にはお早めに大阪市旭区のうえの眼科にご相談ください。
目の充血・目の赤い原因
として考えられる病気
結膜炎
ウイルスや細菌の感染、アレルギー(花粉・ハウスダスト)によって起こる結膜の炎症です。
目の充血の他、目の痒み、涙があふれる、ゴロゴロとした異物感、目やになどの症状を伴います。またアレルギー性結膜炎にアレルギー性鼻炎を合併した場合には、鼻水・鼻詰まり・くしゃみなどの鼻の症状も伴います。
ぶどう膜炎・虹彩炎
ぶどう膜炎は、虹彩・毛様体・脈絡膜で構成されるぶどう膜で、サルコイドーシス、原田病、ベーチェット病などの自己免疫疾患、細菌・ウイルス感染、アレルギーによって炎症が起こった状態です。そのうち、特に前方に位置する虹彩が起こっているものを、虹彩炎と呼びます。
目の充血の他、目のかすみ、飛蚊症、光の眩しさを強く感じるなどの症状が見られます。結膜炎と似た症状を持ちますが、放置していると重篤な視力障害を引き起こすことがあります。
めばちこ・ものもらい
(麦粒腫・霰粒腫)
常在菌である黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌を原因として、免疫力が低下した時に発症する病気です。
初期からまぶたに赤みが出て、軽い痛みや痒み、目の充血などの症状を伴います。
ドライアイ
涙の量の減少、涙の層のバランスの乱れなどによって、眼球の表面に十分に涙が行きわたらなくなる病気です。 加齢、空気の乾燥、長時間のパソコン作業、喫煙、コンタクトレンズの装用など、さまざまな原因が重なって発症します。
症状としては、目の充血の他、疲れ目、目の乾き、物がかすんで見える、ゴロゴロとした異物感、目やになどが見られます。
原因となる生活習慣
目の充血の原因となる生活習慣をご紹介します。これらの生活習慣を改善しても良くならないという場合には、先述した目の病気を発症している可能性があるため、お早めに大阪市旭区のうえの眼科にご相談ください。
長時間のパソコン作業、
TV・動画視聴
パソコン作業をしている時、TV・動画を視聴している時などは、瞬きの回数が少なくなるため、目の疲れとともに目の乾燥を引き起こし、充血に至ることがあります。
コンタクトレンズを正しく
管理・装用できていない
コンタクトレンズが汚れていると、炎症や充血などの原因となります。特に劣化したコンタクトレンズは汚れが付着しやすいため、さまざまなトラブルを引き起こす可能性が高くなります。
コンタクトレンズは正しく
管理・装用しましょう。
眼鏡・コンタクトレンズの
度数が合っていない
眼鏡やコンタクトレンズの
度数が合っていないと、ピントを合わせてくれる毛様体筋が疲労し、目の充血を引き起こすことがあります。 定期的に大阪市旭区のうえの眼科で視力検査等を受けて頂き、ご自身に合った度数の眼鏡・コンタクトレンズを装用しましょう。
花粉・ハウスダスト対策が
不十分
アレルギー性結膜炎の方は、アレルゲンとなる花粉・ハウスダストとの接触によって目の充血などのアレルギー症状が悪化します。
日常生活でできる予防法
目の充血は、以下のようなちょっとした工夫によって予防できます。結膜炎やドライアイの予防にもなりますので、意識して取り入れてみましょう。
目を休める
目も身体と同じように、しっかりと休める必要があります。
パソコン作業、TV・動画視聴などをする場合、20分に1度、20秒ほどでいいので遠くを見て目を休めてください。仕事上、休憩が難しいという場合には、モニターを見ない仕事をする、時々窓の外を眺めるといった工夫で補います。
目を擦らない
目を強く擦ると、目が傷ついてしまったり、炎症を起こしてしまったりする原因になります。また手が汚れていると、雑菌が入ってしまいます。
かゆみや異物感が気になりたびたび擦りたくなるような場合は、大阪市旭区のうえの眼科にご相談ください。
パソコンモニターとの
距離をとる
パソコン作業をする時、机の奥行がない・姿勢が悪いといったことで、モニターと目の距離が近くなっていないでしょうか。
モニターと目は、40cm以上の距離をあけてください。
眼鏡やコンタクトレンズを正しく管理・装用する
眼鏡やコンタクトレンズは、度数の合ったものを使ってください。
またコンタクトレンズは、眼鏡よりも厳重な管理が必要です。洗浄方法、使用期間など、定められた正しい使い方を守ってください。
湿度を調整する・
エアコンの風に
当たらないようにする
どちらも、目の乾燥を防ぐための対策です。
室内は、加湿器などを使用して、湿度は50~60%を維持しましょう。またエアコンの風が直接当たらないよう、作業をする場所を工夫します。
まばたきの回数を増やす
通常であれば1分間に20~30回しているまばたきの回数が、パソコン作業、TV・動画視聴中は4分の1程度に減少してしまいます。
意識的にまばたきの回数を増やし、目の表面を潤すようにしてください。
明るさを調整する
モニター上を500ルクス以下に、書類やキーボード上などの手元を300ルクス以上に調整することで、目の負担が軽減されます。またモニターに太陽光が反射しないよう、カーテンやブラインドを活用するのもおすすめです。
目の健康に良い
ビタミンを摂る
バランスの良い食事は、身体だけでなく目にも好影響を与えます。特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群は、目の健康に有効と言われています。これらは、緑黄色野菜・果物・アーモンド・まぐろ・牛レバーなどに多く含まれています。
早めに受診をして、
適切な治療を受けましょう
目が充血していると、多くの場合はかゆみや異物感など、他の症状も伴います。すぐに治まることもありますが、長引いたために目を擦って悪化させてしまうというケースが少なくありません。またそのような場合は、結膜炎やドライアイをはじめとする何らかの目の病気が原因になっている可能性が高くなります。
ひと晩ゆっくり休んだのに目が赤いままである、かゆくて擦ってしまうなど、少しでも心配な時にはお早めに大阪市旭区のうえの眼科にご相談ください。必要な検査を行い、正確な診断と適切な治療へとつなげます。