結膜弛緩症とは
まぶたの裏~白目部分を覆う「結膜」には、適度な緩みがあり、これにより眼球運動をしても傷つくことはありません。しかし結膜は、加齢とともにその緩みが強くなっていきます。
結膜弛緩症とは、主に加齢を原因として結膜の緩みが高度になった状態を指します。緩んだ結膜は下まぶたの上に溜まるように認められ、重度の場合には角膜(黒目)に乗り上げてしまうことがあります。
また結膜弛緩症は、慢性の結膜下出血、ドライアイとの関連が指摘されています。
1つでも当てはまれば結膜弛緩症の可能性があります
- 急に何かが目に入ったような異物感を覚えることがある
- 時々、目から涙があふれてしまう
- 急に目が出血することがあり、これを繰り返している
- 白目がぶよぶよしているように見える
- 下まぶたの上に、結膜がたまっているように見える
- 黒目の下部が、半透明の膜で少し隠れている
男女とも、60歳以上で好発します。そしてその後、年齢を重ねるにつれて、発症率も高くなります。
ご高齢の方で長く目の不快感に悩んでいた方が、実は結膜弛緩症だったというケースも少なくありません。
結膜弛緩症の原因
主な原因は、加齢と言われています。
長年の眼球運動によって、少しずつ結膜の緩みが強くなるものと考えられます。
結膜弛緩症の治療
症状が軽い場合には、レバミピド点眼薬(目薬)、炎症をおさえるステロイド点眼薬(目薬)などを使用します。
症状が重い場合には、手術を検討します。緩んだ結膜を焼灼して切除する、片目で10分程度で終わる手術です。手術後、1週間程度は、充血(結膜下出血)やゴロゴロとした異物感がありますが、その後軽快していきます。
大阪市旭区のうえの眼科では、結膜弛緩症の日帰り手術に対応しております。