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飛蚊症

飛蚊症

飛蚊症とは

明るい所や白い壁、青空などを見つめた時、目の前に虫や糸くずなどの「浮遊物」(※1)が飛んでいるように見えることがあります。視線を動かしてもなお一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗い所では気にならなくなります。このような症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と呼んでいます。

図1

飛蚊症の症状

以下のような症状はありませんか?

  • 視界にゴミのような浮遊物が見える
  • 視界の中の黒い点や範囲が急に増えた
  • 視野の一部が欠ける
  • 急に視力が下がり、見えにくくなった

飛蚊症に気がついたら、その原因が生理的なもの(病気ではない)なのか、目の病気が原因で起こるものなのかをご自身で判断せず、眼科で散瞳検査(※2)を受けましょう。

図2

目の奥の検査(眼底検査)をするため、『散瞳』という瞳を開く検査(散瞳検査)をします。散瞳薬を点眼することにより、『まぶしい』『見えづらい』『ぼやける』といった症状が3~4時間続きますので、車・バイク・自転車などでの来院はお控えください。またこのような開いた瞳は、5~6時間後に元に戻ります。

飛蚊症の原因

目の中の大部分は、硝子体(しょうしたい)と呼ばれるゼリー状の透明な物質がつまっています。この硝子体に何らかの原因で“濁り”が生じ、明るいところを見ると「浮遊物」(※1)が飛んでいるように見え、飛蚊症を自覚します。

眼球内部は、硝子体(しょうしたい)という無色透明なゼリー状の組織で満たされていて、網膜はその硝子体の表面と接しています。ゼリー状の組織は加齢とともにさらさらした液体に変化し、液体の中に空洞ができ(液化変性)、その容量も減っていきます。

硝子体の液化が進むと硝子体とその後方の網膜が離れてすき間ができ、これを後部硝子体剥離といいます。60歳前後に多く見られますが、後部硝子体剥離が起こる際、硝子体と網膜の癒着が強いと、あるいは網膜が弱くなっていると、収縮する硝子体に引っ張られる形で網膜が引き裂かれ、亀裂や孔ができる場合があります。これが網膜裂孔です。

このメカニズムで網膜裂孔が起こるのは中高年においてですが、若い人の場合は近視の度が強い人に多く見られます。近視の度が強いと眼球の奥行きがふつうの人より長いために眼球の壁も薄くなり、網膜にも薄く変性した部位ができます。この部分が萎縮すると裂孔ができます。近視以外ではスポーツで眼球に打撲を受けると網膜裂孔を生じることがあります。

飛蚊症の原因は、生理的なもの(病気ではない)と、目の病気が原因で起こるものとに分けられます。

生理的な原因の場合

生理的な原因で起こる飛蚊症は、目の構造と密接な関係があります。
目の中は空洞ではなく、透明なゲル状の硝子体(しょうしたい)という物質で満たされています。硝子体の成分は時とともに変化し、一部にしわのようなものができます。すると、この部分が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見えるのです。

影が網膜に映る

また、加齢とともに硝子体が萎縮してしまうと、硝子体の後ろが網膜から剥がれてしまい、この部分が黒い点のように見えることもあります。また、若くても、強度の近視をもっていると飛蚊症になることがあります。

硝子体がはがれた部分

病気が原因の場合

飛蚊症を引き起こす代表的な病気には、網膜裂孔(もうまくれっこう)や網膜剥離(もうまくはくり)などがあります。

網膜裂孔(もうまくれっこう)・網膜剥離(もうまくはくり)

網膜に穴があいてしまう「網膜裂孔」や網膜がはがれてしまう「網膜剥離」が原因となって発症することがあります。進行すると視力低下や視野欠損が発生し、放置しておくと失明の可能性も出てきますので適切な治療が必要です。
また、近視が強い方は眼球の長さが普通より長いために網膜に薄く変性した部分ができやすくなります。そこから網膜裂孔が生じることもあるため、近視の方で飛蚊症を自覚した場合は、早めの眼底検査をおすすめします。

硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)

糖尿病、高血圧、外傷、網膜裂孔によって目の硝子体の中で出血することがあります。悪化すると目の中に霧がかかったような、または墨汁がかかったような見え方をします。出血が少ない場合は自然に治ることもありますが、多い場合は手術が必要となります。
糖尿病や高血圧の場合は、その病気そのものをきちんと治療していくことが大切です。

ぶどう膜炎(ぶどうまくえん)

ぶどう膜という部分に、細菌やウイルスが進入したり、目のアレルギー反応により炎症が起こると、硝子体にも濁りが生じて飛蚊症がひどくなります。炎症がひどくなると浮遊物が増加し、視力が低下します。炎症を抑えるための内服薬や点眼薬で治療します。

生まれつきの飛蚊症

母体内で胎児の眼球がつくられる途中では、硝子体に血管が通っていますが、眼球が完成するとこの血管は無くなっていくのがふつうです。しかし、生まれた後も血管の名残りが硝子体に残存すると、これが“濁り”となって飛蚊症の症状を感じることがあります。
このタイプの飛蚊症は、生理的なもので健康な目にも起こる現象ですから、症状が進まない限りはあまり気にしなくてもいいでしょう。

飛蚊症の治療

飛蚊症は、ほとんどの場合は加齢に伴う生理的なもの(病気ではない)で、初期の段階は多少うっとうしく感じますが、そのうち時間の経過とともに少しずつ慣れていくため、特に心配はありません。
しかし、早期に治療を必要とする病気の前兆の可能性もあるので、飛蚊症を自覚したら一度受診することをお勧めいたします。

また、見える「浮遊物」の数が増えたり形が変わったり、視力が落ちるようであれば直ちに受診して眼底検査を受けてください。その際は、瞳を開くお薬(散瞳薬)を点眼して検査を行いますので、車・バイク・自転車などでの来院はお控えください。

病気が原因のものに関しては、原疾患の治療が必要となります。

網膜裂孔(もうまくれっこう)について 詳しくはこちら

網膜剥離(もうまくはくり)について 詳しくはこちら

硝子体出血(しょうしたいしゅっけつ)について 詳しくはこちら

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