低濃度笑気ガス麻酔(笑気吸入鎮静法)の導入

眼の手術と聞くと恐怖や不安を感じるため手術を受けたくないと思う方もいらっしゃいます。そういう方に、必要な手術をより負担が少なく受けていただけるように、笑気吸入鎮静法を導入しました。
笑気吸入鎮静法とは、局所麻酔と全身麻酔の中間に位置するもので、意識を保った状態で患者さんの不安感あるいは緊張感を和らげ、痛みに対する知覚を鈍くします。子どもの歯科治療にもよく使われている、安全性の高い麻酔方法です。
患者さんが、笑気30%程度の混合ガスを吸入すると、ぼんやりウトウトいい気持ちになるため、ストレスや恐怖感が無くなり精神を落ち着かせることができ、リラックスした状態で手術をお受けいただくことが可能になります。
麻酔方法
麻酔方法は、手術のリクライニングチェアに移動後、鼻にチューブを装着するだけです。
笑気吸入から3~5分でリラックスした感覚になります。
笑気吸入を止めると速やかに排出され身体の中に残らないため、5分で元に戻ります。
鼻呼吸をすることが大切で、たまに深呼吸をしてください。
使用について
適応のある方
- 手術に恐怖感、不安感がある方
- 痛みを感じやすい方
- 緊張やまぶしさで目を閉じてしまう方
- 閉所恐怖症の方
適応のない方
- 鼻づまりなど鼻呼吸が難しい方
- 喘息や気胸など呼吸器疾患がある方
- 中耳炎など中耳疾患がある方
- 過換気症候群の経験がある方
麻酔費用
低濃度笑気ガス麻酔は保険診療にて行います。