網膜剥離
網膜剥離とは
網膜裂孔などが原因で、網膜が剥がれた状態を網膜剥離といいます。網膜が剥がれると飛蚊症や光視症に加え、剥がれた部分の視野が欠けて見えなくなる症状がでます。一定の方向から欠けてくるため、「上からカーテンが下りてきた」というような表現をされる患者さんもいます。
そして、病気の進行とともに、見えない範囲がどんどん拡がっていきます。剥がれた状態を長く放置すると、重篤な視力低下をきたすため、緊急手術が必要となります。

網膜剥離の治療
裂孔原性網膜剥離を生じていても網膜剥離が限局していてレーザー光凝固術での治療が可能と判断した場合、レーザー光凝固術を行います。
レーザー光凝固が落ち着くのに約3週間かかりますので、その間は激しい運動を控えてください。
また治療後に新たな網膜円孔・裂孔が発生する場合、レーザー光凝固術後にそれより強い力で網膜剥離が発生する場合、追加治療が必要になることがあります。網膜剥離が広範囲もしくは、レーザー光凝固術での治療が不可能な場合は手術が必要となります。
早期発見のために
網膜剥離は、治療が早ければ早いほど視力への影響が少ないので、早期発見と速やかな治療が大切です。
次のような症状が気になる場合は、眼科で検査を受けましょう。
- 目の前を蚊のような黒く動くものがちらちら見える(飛蚊症)
- 暗い場所で突然稲妻のような光が見える(光視症)
- 急に視力が低下した